TIG溶接機専門店

‘アルミ溶接’ カテゴリーのアーカイブ

☆鍛造アルミホイールをぶった切りからの~クラック修正溶接リベンジ!

2016 年 4 月 7 日 木曜日

こんにちは。

前々回TIG溶接機のデモで車屋さんにお伺いした際、アルミホイールのクラックを溶接補修したのですが、まぁ溶接が汚い。。。あんまり溶け込んでないですし。
クラック溶接

これで機械が悪いと思われたら困ります(笑)ので、今回ちゃんと下準備をして写真と動画を撮り直しました。

クラック入りのホイールなんて手元には無い為、ホイールにわざと切れ目を入れるという破天荒な展開からスタートです。

それではご覧ください。



今回クラックを補修するのはこちらのホイール。
RAYSの鍛造アルミSE37Kです。
既に絶版ですが、アルミ鍛造で軽量ですので、タイヤとホイールセットで安売りしているような物ではなく、本来はそこそこ高価なホイールです。
ネットで調べた所、ホイール全般は共通して裏リム部分にクラックが入る事が多そうでしたが、困ったことに(?)リムにクラックは見当たらないので
SE37K

バンドソーでわざと切れ目を入れました。
まさか人生で高級ホイールをわざとぶった切る日がくるとは。。。
クラックの代わり

ホイールは塗装(アルマイト?)を剥いで歪を最小限にするため仮止めしておきます。
仮止め

食器洗い用洗剤で脱脂しました。
「頑固な油汚れもスッキリ分解」と書いてあるので、これで大丈夫でしょう(適当)。
脱脂
※後日脱脂無しでも溶接しましたが(アルマイトは剥がして)、普通に溶接できました。

それでは溶接していきます。動画でどうぞ。

このように溶接できました。

これにグラインダーをかけて研磨していきます。

切削砥石→40番→120番までさっとかけてこんな感じです。
ホイール修正ばっかりやってる業者じゃない割には、まぁキレイにいったと思います。
プロの場合は、裏側も溶接して細かい仕上げをして塗装をすれば完了といった所でしょう。



やはりアルミは溶接条件を決めないと中々うまくいきませんね。
実は動画を撮影する前に、他の個所でちょっと練習しています(笑)

ただ、鍛造のアルミホイールでも、条件を合わせてやればきっちり溶接できる事が分かりました。
今度は自分のホイールを溶接して補修し、耐久性を調べてみようかと思います。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆お客様事業所を訪問しました。TIG溶接でアルミホイールのクラック補修

2016 年 3 月 25 日 金曜日

こんにちは。

先週お客様からWT-TIG200のデモ依頼があり、先日時間が空いた時に訪問させていただきました。
お邪魔したのはこちらのラスティーズ様。
車のチューニングショップで、ジムカーナに参戦されているとの事でした。
ラスティーズ

お願いされたのは、こちらのアルミホイールのクラック補修です。
ホイールのクラック

パックリ割れてます。
TE37 クラック

通常、どうなってもいい端材でさせてもらう事が殆どなのですが、出てきたのはまさかの高級鍛造アルミホイールTE37。
どうなってもいいとはおっしゃられましたが、できれば再利用できるように仕上げたい所です。



それでは下地処理からしていきます。まずはカップブラシで塗装と汚れを落とします。
カップブラシで磨き

アルミは特に電流調整に敏感で、私の腕では電流が強すぎると左手(溶接棒の送り)が間に合わず、弱すぎると中々プールができません。
という訳で、最初に溶け具合を見るため、棒無しでプールの出来具合を確認して電流を微調整します。

棒を入れて本溶接です。

このように溶接できました。
ビードが落ちる部分~リムにかけて段差が付いており、溶接棒をプールに向かって真横から入れられず、ヘタクソですが。。

モリモリですが、ベルトサンダーで削るとこんな感じで溶接自体はできています。
粗目のサンダーからちゃんと削って塗装すれば、補修したのは分からなくなるでしょう。

その後お客様にも試して頂いて帰路につきました。



最近注文がどんどん増えており、忙しくてデモに行けない事も多いのですが、練習すればアルミホイールもきっちり溶接出来る事が分かってよかったです。

余談ですが、私も最近ジムカーナに行くようになりました。
しくじってホイールを割った時は自分で修理する事としましょう。
やらかさないのが一番ですけどね(笑)

☆TIG溶接がうまくいかない場合の原因と対処法をまとめてみました。

2015 年 12 月 17 日 木曜日

こんにちは。

TIG溶接は数ある溶接方法の中でも、仕上がりがキレイなのが最大の長所です。
ですがその仕上がりは、施工者の腕が最も顕著に表れる溶接方法でもあります。

今回はそんなデリケートなTIG溶接がうまくいかない場合の対処方法をまとめましたので、悩んでおられる方は是非ご覧ください。


溶接前の準備段階での問題

トーチスイッチを押しても反応が無い
本体前のスイッチの設定が間違っていないか、見直して下さい。
写真は直流(アルミ以外)を溶接する際の、基本となる設定です。

基本的にトーチスイッチを押した時に本体内部からジィーーーっとスパークする音が鳴れば、機械自体には問題は無い可能性が高いです。
本体電源を入れてもファンが回らない場合は、故障している可能性が高いです。

溶接中の問題

アークが出ない
アースは取れていますか?
地肌のように見えてもアルマイトがかかっていたり、塗装がしてあったりして通電していないケースが多発しています。

電流に対してタングステン径は適切ですか?
低い電流で太いタングステンを使うと、アークスタートが難しくなります。


タングステンが溶けてしまう
電流に対して細すぎるタングステンを使っていませんか?
アルミ(交流)の場合は、ACバランスを上げ過ぎていませんか?

直流の場合はタングステンは殆ど摩耗しません。
タングステンが赤熱していたり、先が丸くなってしまうのは、電流に対してタングステン径が細い可能性があります。
交流の場合はタングステン先端が丸くなるのは適切ですが、タングステンそのものが溶け落ちてしまう場合は、タングステン径やACバランスの見直しが必要です。


溶接すると母材が黒くなってしまう、巣穴のような物ができてしまう
アルゴンガスは適切な量出ていますか?
タングステンの突き出しは出し過ぎではないですか?

トーチが途中で折れ曲がっていたり、流量が少なすぎたり、タングステンを出し過ぎていたり、風がある屋外で作業していたりetc..
溶接部をアルゴンで大気からシャットアウトできていないと、ビードが酸化し黒くなったりブローホールができたりしてしまいます。

アルゴンガスが出ているかどうかの確認は、アークが飛ばないようにトーチを母材から離して空打ちし、そこでレギュレーターメーター部分の玉の上がり具合で確認できます。

鋭角なコーナーの溶接等で、どうしてもタングステンを突き出す必要がある場合は、こちらのガスレンズをご利用下さい。
☆TIG溶接機WT-TIG160 ガスレンズの効果


溶接すると板の裏が盛り上がってしまう
これは特に薄板で起こりやすい現象です。
板厚に対して溶接電流が高すぎて、溶けた母材が板裏に垂れ落ちてしまっています。

逆に電流が低すぎるとビードの端部までしっかりとした溶け込みが得られず、溶接棒を入れても、溶けた溶接棒が表面に乗っているだけのオーバーラップとなり、強度が出ません。

オーバーラップについてはこちら
☆JWES(日本溶接教会)が発行するTIG溶接資格の実技試験、溶接欠陥について


正直なところ、お客様からの修理依頼のうち半数近くは機械自体には問題が無く、使い方だったり何かしらの接続方法の間違いだったりします。
ですので、時間や送料を無駄にしない為にも、取扱説明書をご覧になり、それでも解決しない場合にお電話頂ければスムーズに対応できます。

ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆TIG溶接の溶接棒の入れ方

2015 年 12 月 5 日 土曜日

こんにちは。

TIG溶接をする際の溶接棒の入れ方について動画を撮影しましたのでご覧ください。
今回はアルミで撮影していますが、ステンレス等でも同様に、溶接棒を入れるコツはアーク光に入れるのではなく、プールに素早く出し入れする事です。


それではご覧ください。



アルミ板にビードがたくさんありますが、カメラのピントが中々合わなかっただけで、失敗しまくってた訳ではありません(笑)





ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆車のリヤデュフューザーを製作 完成編

2015 年 12 月 4 日 金曜日

こんにちは。

MR-Sのデュフューザー作りも完成し、ついでにウイングも取り付けました。
自分的にはリヤに重厚感が出た気がしており、満足です。

それでは完成写真をどうぞ。

ちょっとわかりずらいですね。。アルミの地肌(シルバー)部分もちょっとは残せばよかったかもしれません。

右後ろからでもちょっと分かりずらいかも。。

ウイングも取り付けます。
位置決めしてポンチを打って穴あけしました。これで後戻りはできません。

ウイングステーの取り付けには、こちらのターンナットを使います。
ウイングを塗装して頂いたお客様に教えて頂いた物で、ボックス形状でナット側に工具を入れれない場合に使います。

両面テープも併用して、風圧に耐えれるようしっかりと固定します。
走行中に万が一吹き飛んだら大問題ですから。。

ステーを取り付けて

ウイングを取り付けて完成です。
もうちょっと横幅が広い方が良かったかな。

先輩がナイスタイミングで遊びにきてくれてたので、アドバイスを貰いながら、ついでにハイマウントストップランプも配線しました。
ま、元々エンジンフードに付いているストップランプの配線にハンダ付けしただけですが、LEDは±を間違えると壊れるらしいので、助かりました。





今回MR-Sのデュフューザーを自作し、ウイングも取り付けた訳ですが、自分なりに満足いく結果となりました。
「仕事中やっていいよ」と気兼ねなく言ってくれた社長、車体取り付けから配線関係まで教えてくれた先輩、最高の塗装と取り付け部品を教えてくれた○本さん。
感謝しております。ありがとうございました。

ステンレス~アルミの溶接まで家庭用200Vでも使えるWT-TIG200、車やバイクいじりには自信を持ってお勧めできます。

初心者の方にはアドバイス可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆車のリアデュフューザーを製作 TIG溶接編

2015 年 12 月 2 日 水曜日

こんにちは。

前回フライスで切り出したアルミ板をWT-TIG200でTIG溶接していきます。
アルミの溶接は久しぶりでしたので、最初はなかなか上手くいきませんでしたが、途中でコツを思い出してきました。



すでに一枚くっついていますが、これらのパーツを溶接していきます。

念のため溶接部分はグラインダーを当てて地肌を露出させておきます。
表面処理にはあまり詳しくありませんが、アルマイトとかでコーティングされていると通電せずに溶接できませんので。

中々プールが一体化しないので仮止めにも手こずりました。

この時点でスコヤを当てて角度をみます。
本溶接後では調整は難しいですし、熱で溶融部が縮んで角度が変わりますので、それを見越して多少直角より広角にしておきます。

本溶接しましたが、多少黒くなってしまっています。
アルミは溶接棒の減りが早いので、久しぶりにやると送りが間に合わなくて苦労しました。

交流用の純タンに交換して、タングステンも研ぎなおして再度溶接した所、上手くいきました。

動画はこちら

溶接できあがりました。


次回は塗装編です。

~続く

WT-TIG200フルセット

2015 年 8 月 3 日 月曜日

こんにちは。こちらのページでは大好評のTIG溶接機WT-TIG200フルセットをご案内させていただきます。

こちらのセット(TIG溶接機WT-TIG200フルセット)は通常のセットに加え、以下の商品が付属されています。

・アルゴンガス流量調整器
・自動遮光面
・タングステン電極Φ1.6mm10本入り
・TIG溶接棒10本
・タングステン研磨用ダイヤモンドディスク。(グラインダーの刃)

TIG溶接をする場合は、アルゴンガス調整器、自動遮光面は必ずと言っていいほど必要なので、いずれもお持ちでない場合はこちらのセットをお勧め致します。

こちらのWT-TIG200はカーショップやバイク屋さんからも多数の注文実績があり、特に中小企業様には性能やコストパフォーマンスの面でも自信を持ってお勧めできる商品となっております。
詳しくはこちらをご覧ください。
☆当社のTIG溶接機を特にお勧めしたいお客様、そうでないお客様

セット内容は

・200VTIG溶接機WT-TIG200本体一式(トーチ、アース含む)
・アルゴンガス流量調整器
・自動溶接遮光面
・タングステン電極Φ1.6mm10本入り
・TIG溶接棒[50cm]各5本(ステンレス、アルミ)
・ダイヤモンドディスク(タングステン研磨用)

インバーター直流TIG溶接機WT-TIG200フルセット

あとはお客様の方で
・アルゴンガス
・皮手袋
・グラインダー

これらを用意して頂くだけでTIG溶接ができます。
説明書にも基本的な溶接方法は書いてありますので、初めての方でも練習をすれば大丈夫です。
ガスボンベなどの必要物品に関しての詳細はこちら
☆TIG溶接機を導入する際、必要な物と費用について

価格は129,800円(税込)送料・代引手数料 無料(1年保証付)となっております。
個別に揃えるよりもお得ですので、これらをお持ちでないお客様にはオススメです。
ご注文は以下からお願いします。(FAXや電話注文も承ります)

※ショッピングサイトへ移動します。

      

☆お客様施工写真を頂きました。トラックサイドバンパー(アルミ)の溶接 WT-TIG200

2015 年 7 月 23 日 木曜日

こんにちは。
当社のTIG溶接機WT-TIG200をご利用されているお客様より、トラックのバンパー修理写真及びコメントを頂きましたので紹介させて頂きます。

以下、実際にいただいたコメントとなります。
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今回は、大型冷凍車のサイドバンパーが長年の振動でステーごと切れてしまった車両の修理依頼です。

ステー部分の溶接作業を撮影しています。まず(写真1)が機械と職人の写真、(写真2)が車体外面側(ステー自体はアングル形状)溶接風景、ひねり切れていたので少し隙 間がありましたが、うまく盛れています。(写真3)

(写真4)はステー前部。ちょうどボルト穴があって強度が落ちるため、ここから折れてしまったのではないかと思います。なので、一旦この隙間を溶接し、平らに研磨後補強板(アルミt3.0㎜)を被せて溶接しました。(写真5)

(写真6)が完成写真。あとはきれいにバフ掛けして終わりです。この後積み込みがあるそうで、磨きはまたの機会となりました。

これは地肌と溶接部分を見た感じ、アルミでしょうか?
トラックのような大型で元から重量の大きい機械には、原価の高いアルミは殆ど使われていないのではと思っていましたが、意外と使われているのですね。参考になりました。

溶接した上から追加で補強板を溶接されているとの事で、強度もバッチリですね。純正より強そうです。
忙しい中、コメント及び写真を頂きましてありがとうございました。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

☆溶接予定が問題発生

2015 年 6 月 19 日 金曜日

こんにちは。

今回は溶接する予定が、下調べをしていなかった事により問題発生です。
前回の記事はこちら
☆ものづくり MR-Sのエンジントルクダンパーを自作 ブラケットにステーをTIG溶接

まず車をジャッキで上げ、オイルパンにもジャッキをかまし、車の下に潜り込んでM14ナット×3を外します。

もう外れてしまっていますが、画像中心のM17ナットも外します。ちゃんとした工具買ってよかったです。

さて、この外したエンジンマウントにステンアングルから作ったステーを溶接しようかと思ったところ。。問題発生です。
取り外した瞬間に軽いとは思いましたが、まさかのアルミ製。
表面を削った感じでアルミだと思いましたが、僅かな望みをかけてドライバーの先っちょで磁力に反応が無いか試すも。。。くっつきませんでした。ぐぬぬ。。
アルミでステー作り直すのも面倒だし、また時間切れで自転車通勤はしたくないしなぁ。。



溶接できないなら、機械的接合でいけばいいんです!
穴を空けて

タップを切って

これに直接ボルト止めする事にしました。初めからこれでよかったかもしれません。

次回は装着インプレ、使った工具を紹介します。
☆ものづくり MR-Sのエンジントルクダンパーを自作 装着後の感想、使った機械たち

☆WT-TIG200でアルミパイプをTIG溶接

2015 年 6 月 8 日 月曜日

こんにちは。

本日はアルミパイプ(厚み2mm)を突合せTIG溶接しました。
当たり前ですが、特に問題なく溶接できましたので、アルミ関係の溶接機をご検討中の方はご覧ください。

こちらのアルミパイプを溶接していきます。バンドソーで切断し、余計なバリをヤスリで落とした物です。

まずは溶接棒を入れての仮止めです。

このように仮止めできました。アルミですのでなかなか溶接プールができず、溶接棒を使って仮付けしました。この出っ張りは邪魔なのでグラインダーで平面に研磨しました。

それでは本溶接していきます。こちらは動画でご覧ください。

溶接棒を使わないナメ付けでは厳しいかなと思ったのですが、以外とナメ付けで溶接できました。もう少し薄かったら棒無しでは難しいでしょう。



アルミはなかなかプールが融合しづらく、薄物の場合は難易度が高いのですが、厚みが2mmあるとアルミでも溶接しやすそうですね。
パイプの溶接はポジショナーを使うとやりやすいですが、動画のようにアングルなどでV字の簡単な治具をつくってその上にパイプを置いてくるくる回しながら溶接するとやりやすいです。コツはトーチを持つ手は固定して動かさないことです。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

安価で確かな製品をお届けします

店長あいさつ

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