TIG溶接機専門店

‘TIG溶接機’ カテゴリーのアーカイブ

☆100V TIG溶接機 WT-TIG160 ヒートン(吊り金具)の溶接

2015 年 2 月 18 日 水曜日

こんにちは。

お客様からお電話で「金具の輪の隙間を溶接できないか?」との質問を受けました。
お話を聞く限りでは溶接できそうでしたので、実際に品物を送って頂き、当社で溶接しました。



溶接前の写真を撮り忘れていますが、この輪っかになっている部分の隙間を埋めてほしいとの事です。
左端の分はプールを融合させる前にダマになってしまい、失敗している悪い例です。。が他は問題なく溶接できました。

左から2番目3番目は片面だけを溶接しており、右端は全周溶接しワイヤーブラシで焼けを取った物です。
いずれも溶接棒は入れずに、ナメ付けにて溶接しています。



他、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
株式会社WELDTOOL
                              

☆100V TIG溶接機 WT-TIG160 お客様事業所を訪問しました。

2015 年 2 月 14 日 土曜日

お客様よりデモンストレーションをご依頼頂き、本日お邪魔しました。
その様子を写真に撮らせてもらいましたので、ご覧ください。



100V TIG溶接機 WT-TIG160をお試し頂いております。



200V TIG溶接機 WT-TIG200をお試し頂いております。

TIG溶接は慣れた方でしたが、普通に使えるとおっしゃって頂きました。



お近くのお客様で検討中でしたら、溶接機を持ってデモンストレーションに伺いますので、お気軽にご連絡下さい。

他、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
株式会社WELDTOOL                              

初心者向けTIG溶接のコツ 板の歪(ひずみ)を考慮する

2015 年 2 月 13 日 金曜日

こんにちは。

金属は液体から固体に冷えて凝固する際、収縮する特性を持っています。
これが溶接には厄介なもので、溶接後に寸法が狂ってしまう原因になってしまいます。

今回は板の歪を考慮した溶接方法をご紹介します。

ちなみにこれは日本溶接教会のTIG溶接基本級TN-Fを取得した時に覚えたもので、「何ミリ以上か忘れましたが、反りが酷いと失格で、内心ドキドキでした。。。



こちらの板を突合せ溶接していきます。板厚は5mm程度を想像して下さい。
右図は赤丸で囲ったところを真横から見ている状態です。



普通に仮止めしてそのまま溶接すると



板が逆ハの字に反ってしまいました。
これは、溶接された部分が収縮し、その影響で下が開いてしまっている訳です。

一度こうなってしまっては、人力じゃ平らに戻す事はできません。





対策として、仮止めの段階で逆方向にあらかじめ曲げておきます。
両端しか溶接されていませんので、人力でも簡単に曲げる事が出来ます。



これで溶接すると溶接部分が収縮し、いい感じで歪んで平行を出すことができます。





これは大げさなデザインですが、裏波溶接などでギャップを開けている場合、歪を考慮し仮付けの段階で溶接始端と終端のギャップをわざと変えて溶接します。



溶接を進めるにつれて溶接部が収縮し、最終的に平行が出ます。



同じものを大量に溶接するような場面では、それに合った治具を作って、母材が歪まないようにガチガチに固定した方が手っ取り早いかもしれません。



他、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
株式会社WELDTOOL

初心者向けTIG溶接のコツ 仮止めのしかた 

2015 年 2 月 12 日 木曜日

こんにちは。

今回は仮止めのしかたについてです。

「仮止め」と聞くと、単に板どうしを動かないように引っ付ければいいだけだと思われるかもしれません。
一番の理由はもちろんそれなんですが、適当に仮止めするのと考えて仮止めするのでは、その後の溶接のしやすさに大きな差が出ます。

こちらも薄板の場合の話になります。
厚板はこんなことしなくても歪みませんので大丈夫です。





このような板を例に上げてみます。寸法は厚み1mm、200×50程度とします。



こちらは両端のみを仮止めした場合です。
右の図は板を真横から見た状態とお考え下さい。2つの板は互いに平行に隣接しています。



中央まで溶接した所で穴が空いてしまいました。
真横から見てみると、板が平行ではなくなってしまっています。

これは板が溶接の熱により、互いに違う方向に歪んでしまっている為、こういった現象が起こってしまうのです。



こちらは両端に加え、等間隔で2か所追加で仮止めをした場合です。



熱での歪みが追加の仮止め部分でフォローされる為、歪みは最小限に抑えられ、板の平行が崩れること無く溶接できています。



薄板の溶接の場合、板の長さに応じて仮止め個所を増やす事で、歪みを最小限に抑える事が出来るため溶接が楽になります。参考になれば嬉しいです。

次回は板の歪(ひずみ)についてです。

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

初心者向けTIG溶接のコツ 母材の密着、平行度合の重要性

2015 年 2 月 11 日 水曜日

こんにちは。

今回は母材の密着、平行度合について説明していきたいと思います。
特に薄板であればあるほど重要な要素となります。うまく板をくっつけられない、プールを進める前に穴が空いてしまう等でお困りの方は参考にされて下さい。



 右図はアークを出してからプールが形成されるまでを図で表しています。
①アークを当てると、母材表面より加熱されていきます。



②温度が融点を超え、母材が融解し板の角は丸くなり各板にプールが形成されます。
 この時、各プールは表面張力により形を保っている状態ですが、最もプールどうしが近づいている
 部分(赤丸)が融合することで



③1つの大きなプールが形成されます。
 そしてトーチを離すと、液体であるプール部分の金属が冷める事で、固体へと凝固されます。
 これが溶接の流れとなります。





 板どうしが離れてしまっていると
①アークで母材が融解し、各プールが形成されますが



②プールが融合する前に、重力によって溶け落ちてしまい、板どうしが溶接されません。





 板どうしの高さが合っていないと
①上の板に集中してアークが当たってしまい



②先に溶け落ちてしまいました。これもプールが融合されずに失敗です。



まとめると

・TIG溶接において、母材間の隙間は極力無い方が良い(裏波を出したい場合は除く)。
・溶接する物どうしの高さも極力同じである必要がある。

という事が言えると思います。

本日、知り合いの溶接工(女性ですが、バリバリです)に聞いてみましたが、厚みはナメ付けで0.8mmぐらいが限界だそうです。
それも隙間が無い程にぴっちりとくっついていれば何とか。。という程。

隙間が1mmあると、厚み1mmの物は溶接出来ない(棒を添加し肉盛りする必要がある)と思った方が良いでしょう。参考になれば嬉しいです。

次回は「仮止めのしかた」についてです。

気になる点がありましたら、お気軽にご連絡下さい。        

☆初心者向けTIG溶接のコツ 母材にアークを当てる割合

2015 年 2 月 10 日 火曜日

こんにちは。

TIG溶接では、タングステンと母材の間にアークを発生させ、母材を熱して溶かし融合させるのですが、その際母材に当てるアークの割合について説明していきたいと思います。

ある程度厚みのある母材や、溶加棒を入れる場合は、あまり考慮しなくても問題ありませんが、薄板や小さい物になるほど、溶け落ちが早く難易度が増します。
TIG溶接でうまくプールができずに困っている場合は参考にされてみて下さい。



①右図では同じ厚みの板を突合せ溶接しています。
 矢印は熱の伝わるイメージを表しています。

このような場合は、タングステンは当然中央に持ってきて溶接しますね。



②こちらは同じ厚みの板どうしですが、隅肉溶接です。

板のどの部分にアークを当てるかを見てみると、上の垂直に立っている板にはアークを弱く当てている事がわかります。これは板の端部を溶接する事になるので、熱が角に集中して逃げにくく、プールが早く形成されるからです。

同じ理由で下の板は中央付近を溶接する事になり、熱が板の周りを伝わって逃げる事ができますので、溶け込みに時間がかかりプールが形成されにくいため、比較的強めにアークを当てています。



③こちらは板にスタッドボルトを溶接している場面です。

板は厚みがあり中央部分の溶接ですので、熱が広がり逃げやすい為、トーチも立て気味で優先的にアークを当てています。

スタッドボルトの方は、細い端部にアークを当てる事になるため、弱めのアークで溶け落ちを防ぎます。



他にも様々なケースがありますが、2つの母材間でのプールの形成~融合において溶け落ちを防ぐには、出来る限り同じタイミングで均等なプールを作ってやるのが理想だと考えています。
職人さんではないので、間違っているかもしれませんが。。参考になれば嬉しいです。

気になる点がありましたら、お気軽にご連絡下さい。       

☆100V TIG溶接機 WT-TIG160 ボンベ台製作 角パイプと鉄板を溶接

2015 年 2 月 9 日 月曜日

こんにちは。

前回溶接した角パイプに、ボンベを置く為の底板を溶接していきます。


下準備として角パイプを溶接したときにできた段差を、グラインダーで削って平らにしておきます。


手で触っても段差がわからないぐらいまでは削ります。
これをしておかないと、鉄板と角パイプの隙間ができて、TIG溶接でナメ付けできなくなってしまいます。


角パイプの上に鉄板を重ねて仮付けし


溶接していきます。
この時、角パイプは1.5mmに対して、鉄板は厚み3.2mmですので、鉄板に多めにアークを当てるような感覚で進めていきます。

動画はこちら


溶接後の写真を撮り忘れていましたが、ボンベ台の完成です。
これを台車に半自動で溶接して  


全体が完成しました。


ボンベがお辞儀しないよう、追加で補強バーを入れました。


本体とボンベを置いたらこんな感じになります。
図面も無く、合間で作った割には中々いい感じになりました。



気になる点がありましたら、お気軽にご連絡下さい。        

☆100V TIG溶接機 WT-TIG160 ボンベ台製作 角パイプを本溶接

2015 年 2 月 6 日 金曜日

こんにちは。

前回の記事で仮止めした角パイプを溶接していきます。
厚みが1.5mmしかありませんので、穴が空かないように注意して慎重に進めていきたいと思います。

動画はこちら

ナメ付けでこのように溶接できました。
面倒くさがって表面のメッキ?を落としてないので、ちょっと汚いですがまぁ良しとします。

半自動溶接の比較記事はこちら

次は底板を溶接していきます。



気になる点がありましたら、お気軽にご連絡下さい。        

☆100V TIG溶接機 WT-TIG160 ボンベ台製作 TIG溶接前に重要な面取り~仮止めまで

2015 年 2 月 5 日 木曜日

こんにちは。

以前制作した台車、これはこれで便利なのですが、結局移動させる時はアルゴンも一緒に移動させないといけない訳で、大変でした。
これを楽に移動できるように、アルゴンガスボンベを積めるようなボンベ置きを継ぎ足していきたいと思います。


これの後ろ部分にボンベを置けるよう、台を追加します。


バンドソーで切った角パイプにグラインダーを当てて、直角を出すと共に、バリを取っていきます。
この作業で角パイプ同しをきちんと密着できるように仕上げる事で、溶接のしやすさ、製品の精度が大きく変わってきます。


スコヤで測りながら直角が出るように、密着するように削って


仮止めします。
この時も、片側を仮止めした後もう一度スコヤを当てて、直角が出るように調整しながら反対側を仮止めします。
金属は冷えると縮む性質があるので、その辺もある程度考慮して溶接を進めていきます。

TIG溶接では、溶接する母材がきちんと密着していないと、うまくプールが形成されません。
下準備はキッチリする必要がありますが、溶接個所の外観の良さはTIG溶接が一番です。

次回は本溶接をしていきます。


気になる点がありましたら、お気軽にご連絡下さい。        

☆100V TIG溶接機 WT-TIG160 お客様事業所を訪問しました。

2015 年 2 月 4 日 水曜日

こんにちは。

明和産業株式会社 博多事業所様よりデモンストレーションをご依頼頂き、本日お邪魔しました。
その様子を写真に撮らせてもらいましたので、ご覧ください。


TIG溶接は殆ど未経験との事でしたので、初めは実際にこちらで溶接する様子を見て頂きました。


部品から生えているスタッドボルトが折れた時に、溶接したいとの事でした。


仮付けの段階ですが、このように溶接できました。
ボルトは小さいもので、熱ですぐ赤熱するので、初めてでこれは難しいかもしれません。


こちらもスタッドボルトの溶接ですが、場所が。。狭いです。
面が入らなかったので、目をつぶってカンで引っ付けていますが、プロと違って普段はこんなことしないので手こずるかも。。
お客さんが見てる手前、時間をかけすぎる訳にもいかずですが。。。


いつの間にか仮付けできてます。さすが社長!笑

この後、必要なアルゴンガスボンベサイズなどについてお話し、商品を納品して帰ってきました。
明和産業株式会社の皆様、ありがとうございました。

お近くのお客様で検討中でしたら、溶接機を持ってデモンストレーションに伺いますので、お気軽にご連絡下さい。

気になる点がありましたら、お気軽にご連絡下さい。        

安価で確かな製品をお届けします

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