TIG溶接機専門店

初心者向けTIG溶接のコツ 板の歪(ひずみ)を考慮する

2015年2月13日

こんにちは。

金属は液体から固体に冷えて凝固する際、収縮する特性を持っています。
これが溶接には厄介なもので、溶接後に寸法が狂ってしまう原因になってしまいます。

今回は板の歪を考慮した溶接方法をご紹介します。

ちなみにこれは日本溶接教会のTIG溶接基本級TN-Fを取得した時に覚えたもので、「何ミリ以上か忘れましたが、反りが酷いと失格で、内心ドキドキでした。。。



こちらの板を突合せ溶接していきます。板厚は5mm程度を想像して下さい。
右図は赤丸で囲ったところを真横から見ている状態です。



普通に仮止めしてそのまま溶接すると



板が逆ハの字に反ってしまいました。
これは、溶接された部分が収縮し、その影響で下が開いてしまっている訳です。

一度こうなってしまっては、人力じゃ平らに戻す事はできません。





対策として、仮止めの段階で逆方向にあらかじめ曲げておきます。
両端しか溶接されていませんので、人力でも簡単に曲げる事が出来ます。



これで溶接すると溶接部分が収縮し、いい感じで歪んで平行を出すことができます。





これは大げさなデザインですが、裏波溶接などでギャップを開けている場合、歪を考慮し仮付けの段階で溶接始端と終端のギャップをわざと変えて溶接します。



溶接を進めるにつれて溶接部が収縮し、最終的に平行が出ます。



同じものを大量に溶接するような場面では、それに合った治具を作って、母材が歪まないようにガチガチに固定した方が手っ取り早いかもしれません。



他、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
株式会社WELDTOOL


Posted by アルミ、ステンレスの溶接に最適なTIG(アルゴン)溶接機 at 13:09 / TIG溶接機 コメント&トラックバック(0)

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