☆小ネタ ノギスの目盛りの読み方
2015年9月7日
こんにちは。
ノギスはTIG溶接機を扱う方なら殆どの方が持っているか知っている道具だと思います。
ただ、最近はデジタル表示の物も数多く出回っており、意外とアナログ表示の「目盛りの読み方」を知らない方もいらっしゃるのではないかと、ふと思いました。
私は何年も知らずに、気づいたら仕事で人に聞くのは恥ずかしいかなと感じる年齢になっておりました。
何となくパッと見で解りそうなんですが、教えてもらうまでは解りませんでしたし。
見方は何ら難しくないのですが、簡単であるが故にそこの貴方!知らなかったら現場で恥をかく事もあるかもしれませんよ!(笑)
と、いう事でノギスの目盛りの読み方について説明していきます。
こちらがノギス本体です。
下側の大きなクチバシのような部分で外径を、上側の小さな部分で内径を測ります。
ここがノギスならではの仕組み部分です。
赤丸で囲った部分に0.05mmと書いてありますので、0.05mmまで読めますよって事になります。
白丸で囲った部分でこの細かい所を見ていく訳ですね。
それではこちらのタングステン電極の直径を測ってみます。
こうなりました。
赤丸部分を見てみると、0-0の線が右に2目盛り弱ずれているので、この時点で2mmはありそうですね。ここまでは誰でも分かると思います。
ここでアップ写真です。
上の線と下の線の噛み合いに注目すると、白丸で囲った部分は明らかに2mm以上を示しています。
赤丸で囲った部分は線が一直線に通っていますね。その線の下には3と書いてあります。
それに対して、他の部分は多少なりとも左右にズレています。
と、いう訳でこのタングステンの太さは2.3mmとなります。
コンマ1余裕をみてるのか、ノギスかタングステンの精度が悪いの、か本来は2.4mmな筈ですが。
1mm単位は普通に見て把握し、それより小さい部分は「上下の線の重なりが最も近い所を小数点以下にする」という事です。
これを初めて知った時は「これ考えた人すごいな」と驚きました。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
Posted by アルミ、ステンレスの溶接に最適なTIG(アルゴン)溶接機 at 14:37 / ものづくり,小ネタ コメント&トラックバック(0)