☆アルミ溶接 タングステン電極について
2014年10月16日
当店ではアルミも溶接可能なTIG溶接機WT-TIG200を販売しておりますが、今回は
アルミを溶接する際のタングステン電極の選定、研磨についてお話したいと思います。
●タングステン電極の選択
まず、TIG溶接機はタングステン電極をトーチにセットしますが、アルミ以外の鉄やステンレスを
溶接する場合は主にトリタン(トリュウム入りタングステン)を使用します。(頭が赤)
それに対してアルミを溶接する場合は純タン(純タングステン)を使用します。(頭が緑)
●タングステン電極の研磨
アルミ以外の鉄やステンレスを溶接する場合は電極の先端を鋭角に研磨します。
アルミを溶接する場合は鈍角に研磨します。
鉄やステンレスの溶接の場合は直流で行うので棒マイナス(トーチ側がマイナス)となります。
従ってタングステン電極が溶けることはありません。
アルミ溶接の場合は交流で行うので棒プラス(トーチ側がプラス)にもなり、若干タングステン電極も溶けます。
ですので鈍角に削りますが、溶接するとすぐに先端はまるくなります。しかしそれで正常なのでそのまま先端がまるい状態で溶接します。
アルミを溶接する際、切替スイッチを交流にするのですが、注意しないといけないのがACバランスというダイヤルです。
それを上げすぎるとスイッチを押した瞬間に電極が溶けまくります。ダイヤルがたくさんあるのでACバランスが原因とはわからず四苦八苦することが多々あります。
そういったことがないように当店では溶接手順を示したわかりやすい説明書を付けております。また、電話やメールでもご質問に対応しております。
Posted by アルミ、ステンレスの溶接に最適なTIG(アルゴン)溶接機 at 10:36 / アルミ溶接 コメント&トラックバック(0)