☆TIG溶接技能試験に合格までの雑記 溶接姿勢
2015年8月26日
こんにちは。
基本的に個人でTIG溶接をされる方の場合は、特に資格が無いと溶接機を使ってはいけない事はありません。溶接に使うアルゴンガスも危険性の無い不活性ガスですので、保持していることに制約もありません。
ですが将来、溶接関係の会社に就職しようと思われている方は、資格は取っておいても損は無いでしょう。
というのも、溶接はセンスがかなり重要であり、会社としても今一つやる気の無い覚えが悪い人間に1から教えていくようなことはしたくないからで、それが未経験者なら尚更です。
また現場では、溶接の資格である一定以上の技術レベルにある事を証明しないと、その現場での溶接が許可されない場合もあるそうです。
会社によっては、入社してから必要性に応じて資格を取得させて貰える事もあるようです。
と、いう訳でTIG溶接技能試験について記憶を辿りながら執筆します。受験を考えている方は、役に立つかは分かりませんが参考までにパッと目を通して頂ければ幸いです。
まず、当社にはTIG溶接基本級のTN-F取得者が2名在籍しておりますが、私は職業訓練で初めて溶接機に触りました。
以前から溶接には興味があったので、それを「タダどころか失業保険を貰いながら教えてもらえるとは、何て素晴らしいシステムなんだ(笑)」と帰りの電車では話していたものです。
訓練期間は約半年間で、卒業までに各溶接の資格取得を目指し、進路によって自由に選択できるというものでした。
私は先生のお勧めもあり、各基本級のSN-2F(半自動)、TN-F(TIG)、N-2F(被覆アーク)を取得しする事を目標にしましたが、先生いわく「ユニックとかリフトとかも取るなら、結構時間足りなくてギリギリになるから」との事で、基本級とはいえ半年かけても素人には難しいことなのかと、多少不安になりました。
試験内容は溶接姿勢に応じて難易度分けされています。
~F:普通(解りません笑)。下に板を置いて溶接します。重力の影響を真上から均等に受けている為、最も簡単です。
~V:バーチカル。縦向きです。溶接は上っても下ってもどっちでもよかったと思います。上がる方はビードが下に逃げるし、下る方は上から攻めてくるしで難易度が上がる。。んだと思います。半自動でやりましたが、上手くいかなかった気がします。
~O:オーバーヘッド。自分の真上の板を溶接します。失敗して激熱のビードが垂れてくると思うと恐ろしいです。
~P:パイプ。パイプを溶接します。普通に床に置いてする分にはまだマシですが、試験では角度をつけて上に固定し溶接します。全姿勢溶接となり、一番の難易度を誇ります。
次回は練習方法についてです。
Posted by アルミ、ステンレスの溶接に最適なTIG(アルゴン)溶接機 at 14:52 / TIG溶接機 コメント&トラックバック(0)