TIG溶接機専門店

☆折れたバンドソーブレードの修理

2015年9月2日

こんにちは。

バンドソーは金属加工をする時、幅広い業種の方に使われている工具ですが、この刃がなかなかいい値段するんですよね。
自社でも最近新品を買ってもらったのですが、3本で約9000円程度でした。今回は刃こぼれが酷くなってきて交換したのでまだいいのですが、新品でも無理な使い方をすればパキっとあっさり折れてしまいます。

もし自分がやってしまった場合、かなり勿体ないと感じますし、職場だとすると上司への報告に頭を悩ませる場面です。

という訳で今回はバンドソーの刃の溶接にチャレンジしましたので、同じ悩みをお持ちの方はご覧ください。



再接合するのはこちらの刃で、マキタのバンドソーブレードです。

厚みは約0.5mmと、先が思いやられる薄さです。

交換して不要になった刃をプラズマで切断してグラインダーを当てて端部を整えた状態です。



本来はここで動画を貼り付けるので撮影してはいましたが、あまりに一瞬なのと難易度が高くお見せするのも微妙な出来だったため、写真でどうぞ。。(苦笑)

こちらがWT-TIG200で溶接した部分です。
溶接条件はタングステン:Φ1.0mm、電流:16Aで溶接しました。

最初はナメ付けでしたが、簡単に取れてしまうので軟鋼用溶接棒を入れています。ブレード自体の材質とは異なる為、柔軟性など心配です。

グラインダーで削っていきます。

スコッチブライトで磨いていきます。

若干溶け込んでいない部分もあり、横から見たら痩せていましたが、このようになりました。

裏側です。



この後、バンドソーに装着して物を切ってみようと思いましたが、プラズマで斜めに切ってしまったのもありグラインダーでかなり削って長さを短くしてしまった為、しまった事に装着できませんでした。

まぁ触った感じ強度はある程度ありそうでしたので、折損してしまったやつは、そのまま溶接すれば大丈夫だと思います。



ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。


Posted by アルミ、ステンレスの溶接に最適なTIG(アルゴン)溶接機 at 14:54 / ものづくり コメント&トラックバック(0)

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